Аннотация:Sister Mary Joseph’s nodule(転移性臍癌,SMJN)の2例を経験した.症例1は33歳の女性.臍腫瘤を主訴に当院受診し,約2週間の経過観察後,造影CTなどにて精査を行った.上行結腸癌の臍転移と診断され,同時に多発肝転移,大動脈周囲リンパ節転移も認められた.原発巣と臍転移巣に対する手術適応はなく,まず化学療法が行われ,一次治療にて,効果はStable Disease(SD)であった.一次治療後に,臍転移巣の疼痛の悪化もあり,原発巣・臍部・卵巣切除術が行われた.その後化学療法を継続し,発症から1年7カ月で死亡した.症例2は83歳の女性.臍腫瘤を主訴に当院受診した.造影CTにて高度な肝転移を伴う局所進行膵尾部癌と診断された.化学療法を行うも,発症から5カ月で死亡した.SMJNは予後不良な徴候とされるが,臍腫瘤の診断に当たっては,常に本疾患を念頭に置くことが重要であると考えられた.